水平線までの距離は果てしなく遠いと感じていないだろうか。 しかし、良く考えると大した距離ではないのだ。ちょっと考えを整理してみよう。 海面と同じ目の高さなら距離は殆ど0に近い。目の高さが高くなるとその分だけ、水平線が 先になると考えたら良いだろう。図をご覧いただきたい。地球は丸く、目の高さと見えるまでの 距離の三角形を想像すれば計算は簡単である。地球の半径は6,400km、目の高さは艇と身 長を加えたもので、地球の接線の長さ(下図で赤線)を求める式を考えたら良いわけだ。 ![]() ![]() 図をつぶしてしまったので、分かりにくいが、求める距離は接線の長さである。これを X km と しよう。これは直角三角形だから、三平方の定理から計算できる。 ちなみに、艇の上にいる私の目の高さは水面から3mであるので、単位をkm にそろえると下の 様な式になる。 ![]() ルートの中は38.4程だから、平方を開いても 6.2km 程の距離しか無いことが分かります。 ハハ、「水平線の彼方」は実に近い距離なんですね。3マイル少しではないですか。 ロマンに浸っている輩をこんな計算で一泡ふかしてやるのも良いですよ。 |