7.13水害のこと
クラブで何人かが集まると出てくる「7.13水害時の話」を掲
げておこう。これはクラブの存続、クラブ員の意識にも大きな
変革を促した出来事だったと思われる。
新潟県の洪水は三条の五十嵐川を中心に局部的と思われてい
たのだが、増水した川は全てを飲み尽くして下流へと下って来
た。信濃川の我らフリートも例外ではなかった。夜半から増水
し、大木や雑木を含む土石流がヨットを襲って来たのである。
フリートのヨットは流れて来たこれらを抱き込んで濁流に押
され、アンカーごと下流へ、下流へと流されたのだ。クラブ員
全員に緊急招集が掛けられ、大雨の中サーチライトを照らして
作業が始まった。 |  |
引きずられる舫を切り捨てて、ダンゴ状態になっている艇に1艇ずつロープを和船で縛り付けては岸
壁から人力で引っ張って、離したり、正常の形に戻して岸壁に固定したのである。翌朝までかかった重
労働であったが、全員協力し力を振り絞って頑張った出来事だった。
また、洪水の時期がやって来る。あの時の教訓を生かしながら、同じ様な災害が起きないことを祈る
ばかりである。
〔参考〕
7.13水害のこと(旧町村名で記述)
平成16年(2004年)7月13日を中心に新潟県と福島県で起こった豪雨災害である。7.13水害(ななて
んいちさんすいがい)と呼ばれる。この災害が発生した5日後の7.18日には、福井県でも洪水(平成16年
7月福井豪雨)が発生した。
この経緯を記述すると、12日夜から新潟県中越地方や福島県会津地方では非常に激しい雨が降り、栃尾
市や下田村では総雨量が400ミリを超す記録的な雨量を観測した。
このため、信濃川水系の五十嵐川や刈谷田川、中之島川の堤防が11ヶ所で決壊し、五十嵐川流域の三
条市と刈谷田川流域の中之島町を中心に、長岡市、見附市など、広範囲で浸水被害が発生した。
 | 三条市では、堤防の決壊による被害が五十嵐川南側だけに集中
し、「人災では」との批判があった。
また近郊の高台にあった新潟県立月ヶ岡養護学校が一時、地域
住民の避難所として使用されている。
死者は福島県昭和村での1人を含め16人。全壊70棟、半壊5,354
棟をはじめ、20,655棟に被害が出た。
この水害は後に激甚災害に指定されたが、災害で発生したごみ
の集積地不足に悩まされ、やむを得ず三条競馬場跡地に集積され
た。処理費用が新潟県では全体で33億円もかかり、財政に大きな
打撃を与えた。 |
(画像等は「海人」のホームページに載ってますので、ご覧下さい。)
http://www7.plala.or.jp/team-uminchu/logbook/2004/20040713_gouu.html