佐渡一周、港を訪ねて
                                       「銀河」 艇長 南正利 
平成30年7月30日(月)  快晴
新潟西港〜両津大川港    (約30マイル)
昨日、千葉より来た石橋さんとクラブハウスで朝食を取る。7時30分新潟西港を出港する、
SEの風が佐渡に向かって吹いているチャンス、幸先よいぞ!  高野さんに連絡(佐渡より乗
船予定)。9時頃、左前方は角田山、正面は佐渡島いつも見慣れた風景だが、未知の港を発見、
入港を無事出来るか気分が高まる・・・・・・・・・。  
11時半頃、風が落ちて来たので機帆走に移る、夏の天気になった、キャビン内の床が熱い、
海が本当にきれいだ雨が降らないせいな?
ふと後方を見るとカモメが一羽「銀河」の後5M位を付いてきている。50〜60M離れると又
飛んで来てスターンの後方5M位 に着水し、じーと見ている「銀河」に惚れたかな? これを
4回繰り返すエサが無い"ごめん"諦めたのか飛んで行った。14時30分
両津大川港に入港する高野さん出迎え 、冷たいビールがうまい!

 7月31日(火)   快晴
両津大川港〜高千港   (約28マイル)
昨夜夕食を頂いた津島荘へおにぎりを取りに行く、帰り小保さん(新潟県ヨット連盟会長)より、
いかのさしみをパックいっぱい頂く  感謝、感謝!
8時、舫を解いて高千港へ出港する、風はちょっと弱いがアビームだ、風徐々に弱くなり機帆走
に移る、オーパイの出番だ。朝食はビール、頂いたイカの刺し身がおいしい、おにぎりは半分食
べてお昼へ。
11時頃鷲崎港に接近、7〜8年前大波による港内外の岸壁崩壊後の入港は始めてだ、白いテトラ
ポットを右に見て赤灯台より入港する、両サイドに網在り要注意、270度位で入港すると良い
でしょう。
現在港は前方が広く奥の方は昔と変わりなく狭い、目的を一つ達成し港を後にする。11時45
分弾崎を通過、外海府に入る。二ツ亀を通過する頃、海の色が今までと違う事に気づくコバルト
ブルーの海が一面に輝いている、エンジン音だけが響く海で、吸い込まれそうになる、太古の時
代の海はこうだったのだとしみじみ感じた・・・・・・(70歳を過ぎて遅いかナ?)
 関岬を過ぎる(白灯台)暑い、暑い!海上もセールの影に入らないと陸と同じだ、熱中症に注
意する、ビールは飲まない?高千港を探す、ターンして港を探す30分位すると大きな赤灯台を
見つける、高千港に入港する15時頃だった。漁船が多いので空いている奥の港の方に入る、こ
の港は3年前に完成した新港でした。漁港はイカ釣り漁船が多く、奥の方が正解だった。漁協へ
行き係留をお願いする、プレージャーボートは不可、避難なら仕方がないとの事、組合長さんは
外出中で連絡が取れ無い。避難して入港したとお願いして連絡先をメモに記入し一応了解を得る。
高野さんお勧めで有名な?赤チョウチン屋(食堂)へ足を運ぶ、おばあちゃん一人だけで話が合
わずアウト、3回目で生ビールにありつく・・・・・・・。ラーメンはおいしかった?いまいちだ
った。夕方、組合長さんが来てくれるヨットマンは礼儀が正しいと係留の許可を頂く、先人のシ
ーマンシップに敬意を表します。高野さんは月と火星の大接近を見るので、ふたりはバースにむ
ぐり込む、この頃から私の右足甲に水膨れが出来る。スーパがあります。

 8月1日(水)    快晴
高千港〜佐渡小木港    (約30マイル)
5時半起床、朝の散歩途中でトイレをもよおす、港前のお宅で借りる、お礼を言って帰ろうとす
ると冷たい麦茶を持ってくる、トイレを借りて麦茶までごちそうになって佐渡の人達の温かさに
感謝する、川辺さんありがとう! 石橋さんとラジオ体操をやりチョット早いが7時30分高千
港を出港する、天気予報で新潟地方は連日34度を超える暑さ。無風状態で機帆走、波も無く青い
海が鏡の様である、航跡がスターンから静かに広がって行くいつまでも、いつまでも……
陸は暑いだろうナ!デッキはセールの影が非常に涼しく、スカイブルーの海を見ながら「銀河」
グループにメールを打つ、至福のひと時である。沢崎鼻を確認する、高野佐渡ナビゲータが深浦
付近に洞窟が在りカヤックで海から入れるとの事、探しながら走るが見つからず残念!15時前
佐渡小木港に入港。「さくら」オーナ榎田さんから銭湯へ送っていただく、高野さんは温かい湯
へ、石橋さんと私は水風呂に入り久しぶりに汗を流す。夕食は港周辺の"まつはま"居酒屋、生ビ
ールがうまい!!ここのカツ丼が卵とじで絶品でした、小木港に来たら"まつはま"へどうぞ!一
押しです。

 8月2日(木)   快晴
佐渡小木港〜城ケ浜港〜両津大川港    (約23マイル)
右足の甲に6〜7p位の水膨れが出来き歩くと痛い、朝食は又七旅館で頂く、今朝取りたての飛
び魚の刺身、野菜、自家製味噌汁、ごはん、たらふく食べて満足、満足!   9時7分小木港出
港最終章に入る。城ケ浜港に向けて舵を取る。風弱く機帆走、11時頃城ケ浜港確認。高野ナビゲ
ータが指を指す、目標は白い三角形(三角屋根の東屋)港口まで行き確認する、すぐ前に3階建の
建物在り。
尚、赤泊港のNE4マイル位、多田港もすぐ隣にあり海洋深層水を取り込んでいる港としても知られ
ている。足の甲が火傷状態なので温泉に入って大川港を目指す計画は断念する。14時頃スターン
より白煙が上がっている、5年前の事が頭をよぎる。排水はちょっと出ている、エンジンを切る。
エルボの所がちょっと熱い、給水口に藻が絡んで悪さをする事も有るのでエンジン始動する、心
地良いエンジン音と共に排水がゴボッと正常に出てホッとする。竜王島を確認する、水津港は正面
に白い岸壁が広がっている、15時両津大川港に無事入港する、久し振りの佐渡一周でした。